エクソシスト!(悪魔祓い)真実
「こんなヤツ死んでしまえばいいんだ!」Mさんは心の中で念じた!
小学生の5年生のときの話だという。
・・何日後、Mさんをイジメていた男の子が、車に跳ねられ死んだ。

そして、中学生に成っても内気な性格は直らず、よくイジメの対象に成っていた・・
月日が過ぎ、3年生に上がった頃にはイジメられるのがイヤで登校拒否に陥る、しかし両親に心配をかけるのも苦痛で学校と家庭の板ばさみで苦しんでいた。
しばらくぶりに登校した日に酷くイジメられた、イジメのたきつけ役は同じクラスのA子だ・・
家に帰ってから悔しさで泣きながら「A子なんて、死んじまえ!」強く念じた!
しばらく登校拒否になり休んでいたが、久しぶりに登校してみるとA子の姿が無い、それとなく周りに聞いてみると、病気で休んでいるという。
それから、一ヵ月後にA子は病院で死んだ、死因は不明・・

私は怖くなりました!これで二人目です、強く念じると人を殺せるのです。
・・Mさんの告白はひと段落した、時計を見る夜中の3時だ、一気に1時間ちかく過去の話をして疲れたのか大きく肩で息をしている。
私はMさんのあまりにも衝撃的な告白の内容に終始無言で、ただ頷きながら聞いているだけだった。
(頭が混乱している!今の話が本当だとすれば)、子供の時に魔方陣から偶然に呼び出した悪魔が
Mさんの願いを(それも命を奪う事だけ)聞くというのか?
(う~ん、これは大変な事に首を突っ込んだ!)心の中で後悔する、手を引いたほうが良さそうだ、
しかし、霊能者の遺伝子を受け継いだ血が騒ぐ、心の葛藤が始まる・・
その時である、誰も居るはずのない廊下の下から何かの音がする?
「あれっ、何か聞こえませんか?」MさんとS子さんの顔を交互に見ながら階段の音に耳を立てる。
みしっ、みしっ、みしっ、「キャ~ァ!」二人同時に叫び声を上げる!誰かが上がってくる。

「この音です!」Mさんは震えながら言う、「この音が私一人の時に聞こえるんです!」
(違う!さっき出現した悪魔?ではない、違う、別の何かだ!この家はいったい何なんだ?)
ドアをを開け廊下を見る・・誰も居ない、薄明かりが階段の板にぼんやりと反射しているだけだ。
私は質問した「Mさん、旦那や姑さんが家に居るときはこの音がしないと言ってましたね?」
Mさんはガクガクと首を上下に振って頷く・・
さらに質問する「Mさん、まだ何か重大な事を隠していますね?」目を見据えて強い口調になる。
すぅっと、下に目線を落とし小さな声で話し出す・・
「すいません、こんな事は話しにくいのですが、実は家に誰も居ないときに何回か浮気相手を連れて来たことが有るんです」・・
「寝室のベットにも二人で何回か寝ました」下に目線を落としたまま話すMさん・・

「旦那か姑さんに気づかれてませんか?」再び質問する、黙って二人のやり取りを聞くS子さん。
「相手の帰りは朝方なのですが・・もしかしたら、近所の誰かに見られたかも知れません?」
私はこの話を聞いて、複雑に絡んだ糸が自然とほどけて行くように・・
今夜の出来事(怪奇現象)の真相が解り始めていた。
続く・・