影ブログ

エクソシスト!(悪魔祓い)生霊そして完結

生霊(いきりょう、しょうりょう、せいれい)とは、生きている人間の霊魂が体外に出て自由に動き回るといわれているもの。

 

「あなたが一人の時に階段から聞こえる音は、生霊です!」私はMさんの目を見てハッキリ言った。

 

「おそらく、姑さんでしょう、あなたが浮気をしていることを知ってるのです、近所の誰かから聞いたのかもしれません」・・

 

「かと言って、あなたにも、息子(旦那)にも言えない、なぜなら、夫婦別れをしたら自分の居場所が無くなるからです」

 

「姑さんの、心の葛藤が無意識のうちに生霊となってMさん、あなたに(いい加減にしろ!)と警告しているのです」

 

ガックリと肩を落とし下を見つめるMさん。

 

 

・・「問題は、Mさんに憑依している悪魔の方だ!魔方陣の中へ返す?」

 

「いや違う、いつも出てきてる訳ではない」ひとり呟く、心の中で自問自答が続く。

 

・・そうか!Mさん自身が無意識のうちに呼び出しているのかもしれない?

 

私はMさんに言った、「あなたは子供の時に遊びの中で偶然に、難解な魔方陣を作ってしまった

 

「しかし、それは結果論であり、子供のあなたは、実際は悪魔の罠にかかったに過ぎない!

 

「さらに魔方陣の中央に生贄として、友達を捧げる形に成った」。

 

ゆえ自分が悪魔に魂を売ることなく、結果として、悪魔との契約が成立したのです

 

「ええっ!でも、私はどうすればいいの!」悲鳴を上げるMさん・・

 

「簡単です!契約を終わらせればいいのです、毎日、心で強く、こう念じてください」

 

 

 汝、魔方陣からいでし魔界の悪魔よ、お前と我の契約は今日限り終わった。

我は二度と汝を魔界から呼び出さない! 我からか立ち去り魔界へ戻れ。

 

 

・・あの日から10年近くが過ぎた、しかし二人からの連絡は一度も来なかった。

 

あまりにも複雑怪奇だった長い一夜!今こうして当時を思い出しながら執筆しているが、

 

書き進むごとに脇と手が汗ばんでくる。

 

あれからMさんはどうしてるのか?紹介者だったS子さんは元気にしてるだろうか?

 

しかし、私は思う、懐かしさと共に、あの二人とは二度と逢ってはいけないのではないかと・・

 

・・エクソシスト(悪魔祓い)いまここに深いため息と共に完結する。

 

2017年08月02日

エクソシスト!(悪魔祓い)真実

「こんなヤツ死んでしまえばいいんだ!」Mさんは心の中で念じた!

 

小学生の5年生のときの話だという。

 

・・何日後、Mさんをイジメていた男の子が、車に跳ねられ死んだ。

 

 

そして、中学生に成っても内気な性格は直らず、よくイジメの対象に成っていた・・

 

月日が過ぎ、3年生に上がった頃にはイジメられるのがイヤで登校拒否に陥る、しかし両親に心配をかけるのも苦痛で学校と家庭の板ばさみで苦しんでいた。

 

しばらくぶりに登校した日に酷くイジメられた、イジメのたきつけ役は同じクラスのA子だ・・

 

家に帰ってから悔しさで泣きながら「A子なんて、死んじまえ!」強く念じた!

 

しばらく登校拒否になり休んでいたが、久しぶりに登校してみるとA子の姿が無い、それとなく周りに聞いてみると、病気で休んでいるという。

 

それから、一ヵ月後にA子は病院で死んだ、死因は不明・・

 

 

私は怖くなりました!これで二人目です、強く念じると人を殺せるのです。

 

・・Mさんの告白はひと段落した、時計を見る夜中の3時だ、一気に1時間ちかく過去の話をして疲れたのか大きく肩で息をしている。

 

私はMさんのあまりにも衝撃的な告白の内容に終始無言で、ただ頷きながら聞いているだけだった。

 

(頭が混乱している!今の話が本当だとすれば)、子供の時に魔方陣から偶然に呼び出した悪魔が

Mさんの願いを(それも命を奪う事だけ)聞くというのか?

 

(う~ん、これは大変な事に首を突っ込んだ!)心の中で後悔する、手を引いたほうが良さそうだ、

 

しかし、霊能者の遺伝子を受け継いだ血が騒ぐ、心の葛藤が始まる・・

 

その時である、誰も居るはずのない廊下の下から何かの音がする?

 

「あれっ、何か聞こえませんか?」MさんとS子さんの顔を交互に見ながら階段の音に耳を立てる。

 

みしっ、みしっ、みしっ「キャ~ァ!」二人同時に叫び声を上げる!誰かが上がってくる。

 

 

「この音です!」Mさんは震えながら言う、「この音が私一人の時に聞こえるんです!」

 

(違う!さっき出現した悪魔?ではない、違う、別の何かだ!この家はいったい何なんだ?)

 

ドアをを開け廊下を見る・・誰も居ない、薄明かりが階段の板にぼんやりと反射しているだけだ。

 

私は質問した「Mさん、旦那や姑さんが家に居るときはこの音がしないと言ってましたね?」

 

Mさんはガクガクと首を上下に振って頷く・・

さらに質問する「Mさん、まだ何か重大な事を隠していますね?」目を見据えて強い口調になる。

 

すぅっと、下に目線を落とし小さな声で話し出す・・

 

「すいません、こんな事は話しにくいのですが、実は家に誰も居ないときに何回か浮気相手を連れて来たことが有るんです」・・

 

「寝室のベットにも二人で何回か寝ました」下に目線を落としたまま話すMさん・・

 

 

「旦那か姑さんに気づかれてませんか?」再び質問する、黙って二人のやり取りを聞くS子さん。

 

「相手の帰りは朝方なのですが・・もしかしたら、近所の誰かに見られたかも知れません?」

 

私はこの話を聞いて、複雑に絡んだ糸が自然とほどけて行くように・・

 

今夜の出来事(怪奇現象)の真相が解り始めていた。

 

続く・・

 

2017年08月01日

エクソシスト!(悪魔祓い)神隠し

神隠しとは人間がある日忽然と消えうせる現象。神域である山や森で、人が行方不明になったり、

 

街や里からなんの前触れも無く失踪することを、神の仕業としてとらえた概念。

 

古来用いられていたが、現代でも唐突な失踪のことをこの名称で呼ぶことがある。

 

・・魔方陣からついに悪魔を呼び出してしまったのか!

 

そしてMさんの友達は悪魔の生贄にされたのか?

 

Mさんの告白に移る・・翌日、学校から帰ってすぐに公園に行きました。

 

「あれぇ、まだ来てないなぁ」それから1時間が過ぎ、2時間近く待っても来ません。

 

夕方近くまで一人遊びをしながら待ちましたが、この日は来ませんでした。

 

そして、次の日も次の日も来ませんでした・・あの日から友達は居なくなったのです!

 

私は見ました!間違いありません、魔方陣の中へ消えていったのです!

 

ただ言える事は、私が置き去りにしなかったら・・・私が友達を見殺しにしたのです。

 

 

そして、この魔方陣の悪魔を見た日から私の人生が変わって行くのです。

 

続く・・

 

2017年07月31日

エクソシスト!(悪魔祓い)告白

対決は終わった・・電気が点く、やはり、ブレーカーが落ちたのではなさそうだ。

 

Mさんが目を覚ます、「Mさんが寝ていた時にとんでもない事が有ったのよ」S子さんが興奮した口調でで霊現象の顛末を説明するがキョトンとしている・・

 

・・何か心に引っ掛かる。あれだけ騒いでいたのに寝ていられる訳が無い、寝てたのではなく気を失っていたのではないか?

 

二人のやりとりを見て考え込む「やはり、そうか!」Mさんは本当のことを隠している・・

 

もう夜中の2時近いが気が立っている、このまま帰ったのでは寝れないだろう。

 

「Mさん、時間も遅いですが、本当のことを話してください!」私は強い口調で切り出した。

 

目を遠くに向け、しばらく物思いにふけるMさん・・小声でポツリと「私、人を殺したことがあるんです!」・・「たぶん2~3人」

 

 

「ええっ!それは具体的にどういう事ですか!?」驚く私。

「えっ、Mさんが殺人?」と横で大声をあげるS子さん。

 

「私は、今まで誰にも話したことは無い、と言うより話せなかった!」心の深い海に沈め、封じ込めたつもりの忌まわしい記憶・・言葉を選ぶようにゆっくりと語りだすMさん。

 

「あれは、もう30年も前のことです、私が千歳の小学校に通いだした夏ころでした」・・

 

子供のころから人見知りの私は小学校に入っても友達が出来ず、みんなが仲良く遊んでいるのを一人眺める毎日でした。

 

住んでいた近くにブランコやシーソーが置いてある公園がありました、今のグリーンベルトあたりだと思います、

 

両親は共稼ぎで、学校から帰っても家にはだれも居ません、一人っ子の私は学校から帰ると一人でその公園に遊びに行くのです。

 

何回か通っているうちに同じ年くらいの女の子と友達になりました、その子も同じくらいの時間に一人で公園に来るのです・・

 

初めて友達が出来ました、でも住んでる家も知りませんし名前も忘れました。

 

 

二人で遊ぶといっても、どちらも親が裕福じゃなかったようで、オモチャなど買ってもらえません、

 

ブランコやシーソーに乗るか砂遊び程度です、飽きたら地面に釘で絵や覚えてての字を書いて遊ぶのです。

 

この頃、たしか(悪魔くん)というアニメがテレビで流行ってました、

 

アニメの主人公で同じ年位の少年が地面に魔方陣という絵をかき呪文を唱えると絵の中心から悪魔が呼び出され、出てくるのです。

 

 

たしか、(エロイムエッサイム・エロイムエッサイム・我は求め訴えたり!)でしたか?

 

これが面白くて、雨が振らない限り二人が公園で会うたびに毎回やるんです

 

絵(魔方陣)を書き終えると交代で一人が真ん中に立ち、もう一人が円の(魔方陣)外に立って呪文を唱えるのです。

 

公園の友達と遊ぶように成ってから3ヶ月くらい経った頃でした・・真っ黒に日焼けして毎日のように遊んでましたが秋が近くなって、もう半そでの服では寒い頃だったと思います。

 

・・学校から帰ると私はいつものように公園に行きました、友達はまだ来てません。

 

絵は(魔方陣)太い釘で固い地面の土に書くのですが、(友達が来たら驚かせてやろう)と、

 

「今までに書いたことが無い変わった絵を(魔方陣)書くぞ!」・・独りごとを言いながら

 

地面に釘を突き刺しました、すると・・手に持った釘が土に刺さったまま腕と身体が勝手に動き出しました。

 

「うわぁ!」自分で止めれない・・しゃがんだまま身体が浮いる!地面を釘が滑るように土煙を上げながら走る!指が痛い、目が回る、気持ちが悪い。

 

やっと止まった!立ち上がり絵(魔方陣)を見る。「うわぁ、キレイ」

 

 

ふと、横を見ると友達の女の子がいつの間にか立っている・・

 

「うわっ、スゴイの書いたね!」・・「うん、私が書いたんだよ」自慢したくてウソを言った。

 

友達が、「私、真ん中に立つから呪文を唱えてね」・・「うん、じゃぁ私は絵の(魔方陣)の外に立って呪文を言うよ」

 

「エロイムエッサイム・エロイムエッサイム・我は求め訴えたり」

「エロイムエッサイム・エロイムエッサイム・我は求め訴えたり」

「エロイムエッサイム・エロイムエッサイム・我は求め訴えたり」

「エロイムエッサイム・エロイムエッサイム・我は求め訴えたり

 

私が四回目くらいの呪文を唱えたとき、突然、目も開けられないような突風が土煙を上げながら吹き出し魔方陣の中も見えない、

 

がんばって薄目を開けると魔方陣の真ん中に竜巻のような渦が巻いている!

 

「ううぁぁ」土煙の中に何かが見えた。

 

 

「悪魔だ!怖いよおお」叫ぶが喉から声が出てこない!尻餅をつきながら後ずさる。

 

私は友達を置いて一目散に逃げ帰ったのです。

 

家に逃げ帰り1時間ほど布団をかぶって震えていましたが、少し気持ちが治まると置き去りにした友達が心配に成ってきました。

 

「ヤッパリ、行ってみよう!」外はまだ明るかったのですが、時間はもう夕方近くだったと思います

 

「あれぇ、誰もいないし魔方陣も消えている?」・・

「友達は帰っちゃったのかなぁ?」

 

続く・・

 

2017年07月26日

エクソシスト!(悪魔祓い)対決

玄関を開け中に身を入れる、おそるおそる私の後ろから中の様子を伺うS子さん・・

 

「こんばんわ」大声でMさんを呼んでみる、「は~い、いま手が離せないので上にあがって来てください」返事があった。

 

「ふぅ」良かった、「本人は大丈夫そうだね、二階に行ってみよう」・・「そうですね」

 

玄関から上に真っ直ぐ続く直線の階段をゆっくりと気配を感じながら上がっていく。

 

「すいません、夕食を作ってたんでチャイムが聞こえませんでした」とMさんがすまなそうに言った

 

 

「有り合せの物ですが」食卓テーブに夕食が並べられていた・・

 

何か違和感がある、家に入る前に感じた強い霊気が全く感じられない、「なぜだ?」独り言をつぶやく・・S子さんは友人でもあるMさんと早くも世間話に盛り上がっている。

 

霊の気配を感じないまま、進められ缶ビールを2・3本空ける、時計ををみると12時半に成っていた。

 

「これじゃ、出そうも無いねぇ」と軽口がでる・・「なんか、ご飯を食べに来たような感じだわ」

S子さんもすっかり、リラックスしている様子である。

 

「せっかく来たんだから、とりあず1時近くになったら電気を消して様子をみよう」

 

「私、眠たくなってきちゃったわ」と、当の本人であるMさんがソファでコックリし始めた、

 

「あらら、依頼者が寝てどうするの?」、と言いながら部屋の電気を消していくS子さん。

 

 

時間は1時ジャスト、居間の窓から月明かりに照らされ逆光に黒く縁取りされた庭木がぼんやりと見える・・Mさんは完全に寝たようだ。

 

「いやぁ、オレも眠たくなってきたよ、1時半になったら帰ろう」・・

 

「そうですね、Mさんも寝ちゃたし、もう起こさないで毛布でも掛けて帰りますか」とS子さん、

 

「そうだね、もう1時半だ、そろそろ電気をつけてよ」答える私・・「解りました、電気つけますね」

 

あらっ、スイッチを押しても電気が点かない!」、「あれぇ、どのスイッチも点かないです!」

 

「まって!音がする」・・トントン、トントン、トトトン、トトトン、聞き覚えが有る!

 

「ラップ音だ!出るぞ!」、「S子さんもう電気は点かないよ、ソファに座って動かないで!」

 

私の強い口調とラップ音にオロオロするS子さんを横目に見ながら、

Mさんを見る!完全に寝ている。(おかしい、これだけ二人が騒いでいるのに起きない?)

 

どおーん、どおーん、壁を叩くような音に変わる、「この音は!来るぞ!」

 

カチャッ、金属音がした、居間に続く寝室のドアに二人の眼が行く、ドアノブがゆっくり回る・・

 

続いてドアがゆっくりと開きだした「キャーァ!」悲鳴を上げるS子さん!

 

眠り続けるMさん・・

 

寝室に何かが入った!「よし、オレも入るからそこに居て!」

 

「うぅっ!」S子さんは初めて目にする恐怖で声も出ない・・

 

半開きのドアから少しづつ身体を滑り込ませる・・窓から月明かりが薄っすらと差し込み、

ベットの毛布を照らしている・・

 

「うっ!こ、これは・・」信じられない!風も無いのに毛布が波打ち動いている

 

強い霊気が全身を襲う窓に背を向け、こっちを伺う白い影 ・・誰か居る!

 

うっ! 一瞬、呼吸が止まる、つぎに鼓動が早まり恐怖が全身を電流のように走る!

 

 

いま眼前に迫る(見えない物)、白い影が動くたびに周りに冷たい空気が流れ、

バサッ!と音を立て棚から物が落ちる!

 

「ううっ、何なんだ!」経験したことの無い強い力だ!自縛霊や生霊の比ではない・・

 

形を変えながらゆっくりと移動する。窓のカーテンが揺れ床がきしむ。

 

足が震える「ちくしょう!」ここで相手に弱みを見せたら終わりだ、最悪、死ぬこととなる。

 

「お前は誰だ!なぜここに居る」恐怖にかすれた声で問う。

 

白い影がゆっくり動く!それを眼で追う!口が渇き両脇から冷や汗が下へと伝わる・・

 

ふと見る、ドアの脇にある大きな鏡に自分が写る、「うっ!」全身の輪郭から薄く光を放っていた!

 

身体からオーラーが出ている!」守護神が降臨したのか?

 

 

危ない、恐怖に押し潰され逃げる寸前だった!自分から発するオーラーを見て強気に転換する。

 

「お前はもうここに来てはならない!」、「自分の居る場所へ帰れ!」

 

言葉ではなく心で念じる。

 

突然、半開きの寝室のドアが全開に開いた!白い影がスーッとドアの外に消えていく。

 

 

・・「ふうぅぅ」肺から絞り出すようなため息と共に全身から力が抜けていく。

 

 

続く・・

 

2017年07月26日

エクソシスト!(悪魔祓い)プロローグ

エクソシスト(exorcist)は、キリスト教、特にカトリック教会の用語で、エクソシスムを行う人のこと。

 

エクソシスムとは誓い、厳命を意味するギリシャ語であり、悪魔にとりつかれた人から、

 

悪魔を追い出して正常な状態に戻すことをいう。

 

みしっ、みしっ、みしっ、夜中の1時ころになると階段をゆっくりと誰かが上がってくる。

 

「うぅっ・・上がってこないでぇ」2階の寝室ベットの中で耳をふさぎ震えるM子さん!

 

 

忘れもしない、今から10年ほど前の話である・・

 

千歳の武道館から500メートルほど千歳川寄りに造成された新興住宅街に立つ二世帯住宅での出来事だ

 

3年ほど前に結婚し、同時に一戸建て建てた、旦那の母親が一人暮らしだったので一階に住まわせ夫婦は二階に住むことに成った、子供はなく旦那と姑の三人暮らしである・・

 

旦那は出張族でほとんど家には居ない、姑も足腰も元気な旅行好きでよく家を空けるという。

 

そして一人きりの日に限って、それも夜中の1時ころになると下から誰かが上がって来る!

 

私の霊感を知っている、知り合いの女性S子さんが今回の話であるMさんの高校の同級生だった、

 

「彼女、かなり参ってるので一度Mさんの話を聞いてやって欲しい」・・と頼まれ「とりあえず、話を聞きましょう」となった。

 

千歳駅近くのカフェで紹介され話を聞くと、「一人のときは、もう怖くて家には居れず近くの実家に泊まります!」とM子さん・・歳は30代の半ばくらいと、若いのに元気がなさそうだ。

 

 

一通りMさんの話を聞く、そして最後にこう切り出してきた「私が一人の時、それも夜中の1時ころに自宅で実際に見でもらえないでしょうか?」S子さんも自宅には行ったことが無いらしい・・

 

「えっ!」と声が出る、紹介してくれたS子さんと目が合う「ふうぅ」とお互いにため息が出る・・「はぁ、夜中の1時ですか?」

 

う~ん・・「考えておきましょう、それではまた日を改めて」話は一旦終わる。

 

それから一月ほど過ぎ、突然Mさんから連絡が来た、

 

「この前のお願いですが、2~3日中にどうでしょうか?」・・「解りました紹介された知人と連絡をとってみます」

 

結果的にはMさんの強い要望に押し切られた感じで、こちらから私とS子さんの二人で夜の10時ころから遅い夕食をご馳走になりビデオや雑談で時間をつぶす事で日にちを合わせた。

 

季節は街路樹の赤い葉にも霜が降り始め雪虫が冬の訪れを誘うようにチラチラと飛び交うころであった。

 

10時ころMさん宅に到着する・・玄関前に立つ二人、吐く息が白く霞む・・

「ううっ、寒い!」外気の寒さではない!

 

 

家から放射された寒さ(直感で感じる、霊気だ!マズイ事になりそうだ)私は心でつぶやく・・

 

S子さんも何か感じてたようだ!「やめましょうか?」と言い出した、「乗りかかった船だ、もう帰れないよ」強い口調になる。

 

インターフォンを押すが応答が無い?そっとドアの取っ手に手を掛ける。

 

カチャっとノブが開いた瞬間、「うわっ!」ビリリッと鋭い電気が指に走る「静電気じゃない!ドアに電流が流れてる?そんなバカな!」思わず声を上げる。

 

声に驚くS子さん!「ヤッパリ、やめましょう!」・・

 

「イヤ、もう引き下がれない!鍵は開いてるから入るよ」

 

 ・・続く

 

2017年07月21日

千歳の心霊スポット!長都駅

(長都駅)この題名を見て、「はは~ん・・」とうなずいた方もたくさんいると思う。

 

駅名の由来は、アイヌ語の「オ・サッ・ナイ(川尻の渇いている川)」ブログでも書いたが、この場所もやはり霊感スポットが集中する水場である。

 

そして、私自身がこの踏み切りでが幽霊と遭遇しているのだ!

 

 

今から10年ほど前、今ころの季節だと思う・・仕事が遅くなり時間は夜の12時過ぎに成ってる、

 

私は早く帰宅しようと、運転席から左手のキリンの工場脇を通り長都駅方面へと向かって行った。

 

時間が遅いせいか車も走っていない、通りなれた道なのに何かいつもと違う・・

 

「なんだろう、体がだるい!疲れてるのかなぁ」独り言をつぶやいてるうちに・・

 

駅の明かりがチラチラ見え始める、遮断機は上がったままだ、踏み切りは暗く誰も居ない。

 

踏み切り手前で一時停止する、いつもの癖で左右確認、左に顔を向ける大丈夫だ次は右・・

 

 

あれっ!・・車から10メートルほど千歳よりに白い服を着た女の人がこっちを向いて立っている!

 

えっ、レールの真ん中で何をしてるのか?踏み切りの真ん中までゆっくり車を進め停まる、

 

窓を開け目を皿のように見開き頭から足へと視線を動かす、どう見ても20代の普通の女の人だ?

 

この時点まで恐怖感は無い、女が顔を向けた、目と目が合う!

 

 

「うわあ~!」生きている人間の目ではない!じっとこちらの顔を見据える女の目・・

 

同時に全身に電気のような悪寒が走る!踏み切りの真ん中で停まっていた車を急発進させる。

 

踏み切りから抜け出し、右に急ハンドルを切りながら幽霊が立っていた線路沿いの道路脇をすばやく見る!

 

「うっ!」そこには祠があり、小さな地蔵の顔が月の光で青白く浮かんで見えていた・・

 

 

札幌方面から写した長都駅のホーム、何十もの自縛霊がレールの上をさ迷っているだろう。

 

 

この長都駅周辺は、昔から数々の事故や霊現象がある有名な場所だが、最近はいろいろな店も出来始めている。

 

この辺の店主は地元の人ではなさそうだが、

もし私のように土地柄を知ってたら・・はたして?

 

2017年07月15日

千歳の心霊スポット!支笏湖道路の幽霊 続編

ちょっと待って!」バイクに乗ろうと近寄ってくる女の子を手で制し、

 

「何でこんな時間に、こんな場所に居るの?」

 

そして「なんで、バックも何も持ってないの?」私は鋭く口早に質問した!

 

しかし、女の子のは私の目を見据え何も答えない、ふと、顔がニヤリと歪んだように見えた。

 

10キロ圏内には誰も居ないであろう深夜の支笏湖街道・・木の葉がわずかな夜風に揺られ、

月の光が木の枝からチラチラと見え隠れする。

 

「あんた、幽霊だろ!」大声で叫ぶと同時にバイクのスロットル全開!

 

 

支笏湖方面に全速で逃げた・・バックミラーを見る余裕もなく第一発電所まで到達する。

 

・・バイクを停め呼吸を整える、幽霊と話をしてから逃げるまでの時間は定かではないが、

この間は他の車両とはいっさい出合っていない、

 

あっ、しまった!・・帰るときにまたあの場所を通らなければならない、抜け道はないのだ。

 

時計を見る、もう12時半になろうとしている・・「くっそう、失敗した!」

Uターンして千歳に逃げれば良かった!

 

・・この出来事の経過時間は30分ほどだろうか?、それにしても他の車と全く合わないのがよけいに恐怖心を煽る。

 

不安と焦りで首から脇へと汗が伝わって行く・・

 

よし!引き返そう、スロットル全開!やがて女の子が立っていた場所に到達した、、

 

目を皿のように開け視線を向ける!しかしそこには誰もいない・・

 

ただ、道路わきに生い茂る雑木林が漆黒の草薮から天に伸びているだけだった。

 

2017年07月01日

千歳の心霊スポット!第二話 支笏湖道路の幽霊

私がまだ若い頃の話である、当時バイクが趣味で目的地もなく、ただバイクにまたがり走っているだけで幸せでした(暴走族じゃないよ~)

 

蒸し暑さが続く8月の終わり頃、夜も10時近くになっていました部屋の窓を開けると・・

 

生臭いような熱気を含んだ夜風の中に気の早い虫の声がかすかに聞こえている。

 

蒸し暑いなぁ、!そうだ、こんな時はひとっ走りするしかないっしょ!

 

よし!支笏湖のモーラップまで行こう・・ハンドルの右スロットル全開!バイクはいいね~

 

・・今では信じられないが当時の支笏湖街道は車の交通量が少なく、

 

特に夜になると1時間に1台位しか走って無かった、モーラップからはひどい砂利道で車で走るとあまりのデコボコ道なのでマフラーが車体から外れてよく落ちていた。

 

街灯ひとつ無い真っ暗な道路を、バイクのヘッドライトはアスファルト道路を舐めるように照らす

 

錦町十字街の交差点から15分も走れば、支笏湖道路の中ほど第一発電所の手前5キロメートルほどに達する、スロットル全開!時速120キロほど、気分は最高だね~

 

あれぇ、100メートルくらい前に白い物が見える!どうせダンボールか布が木に引っかかってるだけだろ。

 

ええ~っ!誰か人が道路わきに立って手を上げてる!え~、うっそー?・・何?

 

危ない!フル・ブレーキで減速、路肩に立つ人の手前10メートル位でやっと止まった!

 

ヘッドライトの光に浮かび上がった人影は、・・あれぇ!白っぽい服に長い髪、女の子だぁ

 

・・何でこんな所に立ってるの?えっ、もう11時過ぎになる・・こっちを見ている、目と目が合う、

 

私は注意深く顔から足元へと視線を動かす、靴も履いてるし普通の服装をした20代の女の人だが、

 

手にはバックも持ってないし、周りに荷物らしきも無い、でも幽霊じゃなさそうだ?

 

この状況から考えられることは、「あは~ぁ」・・この辺をドライブ中に彼氏と大ゲンカして、

 

女が「停めて!私はここで降りる!」そして、男が「じゃあ、勝手にしろ!バカ女~」

うふふ、なんて感じかい(笑)

 

(そのときは恐怖心も無かった)・・バイクを停めスタンド立て、「どうしたの?」話しかけた

 

 

女の子・・「乗せてくれない?」私の目を見て普通に喋る。

 

自分・・「えっ、だけど俺、バイクだよ車が来たら乗せてもらえば」

女の子・・「車は嫌いなの」

自分・・「えっ、変わってるね 笑~ だけど、どこへ行きたいのさ?」

女の子・・「モーラップ」

自分・・「えっ!モーラップって、泊まるとこないし、行ってどうするの?」

女の子・・「いいの、モーラップに乗っけてってくれれば・・」

自分・・「もう12時近くだよ、モーラップには誰も居ないし危ないよ」

女の子・・「いいの、モーラップに・・行きたい・・いいの・・」

自分・・「ほんとに行くの?じゃぁ、後ろに乗ってくかい」

 

女の子がコクリとうなずきバイクに乗ろうとした瞬間!

 

突然、私の頭から足先にかけてビリビリと電流が走り!全身の振るえと、抑えきれない恐怖心が襲ってくる。

 

ほとんど同時に、男でも女でも無い、全く聞いたことのない声が脳に直接話しかけてきた・・

 

「危ない!その女から離れろ!」

 

・・続く

 

2017年06月30日

守護神!第二話

実は私も守護神を見たことが有るのです(守護霊ではなく守護神です)守護霊とは人だけではなく


動物(可愛いがっていたペットなど)の霊なども居ますし、時々入れ替わります。


しかし守護神はこの世に生を受けてから、あの世に帰るまで変わることは有りません


人には見えず(一生見れないのが普通)夢にも出てきません・・ただ、例外的にBさんのように目に前に現れることも有るようです。

 

今から10年前、母親が肺がんで他界する1年ほど前の話です・・

 

確か夏だったと思います、親の実家で夕飯を食べていたとき、ドアが半開きになっていたとなり部屋に、ふと・・視線を向けると、

 

「あれっ!何?」半開きのドアの中から黄金の上半身がこちらを見ている!

 

 

「ぅっ・・」あまりの驚きに声も出せません!顔と顔が合いました、

 

黄金色の人?には目も鼻も口も有りません「えっ!」・・しばらく凝視してたのですが、周りの人は誰一人気づいていない!

 

そばに霊感の強い母親も居ましたが、全く見えていないようです、実際は何秒かの間でしょう・・

 

しかし、何時間も時が止まったように、私は女とも男とも解らない黄金体を見つめていました。

 

後日、母親が言うには、お前が黄金の観音様のような人を見たと言ってた晩に夢を見てね・・

 

黄金の守護神が出てきて「見なければ信じないから、お前に自分の姿を見せた!」と言ってたよ・・

 

「えっ!やっぱり守護神だったのか!」こんな話のやり取りした翌年・・

 

街路樹のナナカマドの実が赤く染まり、空が青く澄みわたるおだやかな晩秋のある日、

 

母親は静かにあの世へと旅立ちました・・

 

2017年06月29日

守護神!第一話

今から10年ほど前、夏もようやく終わり秋風が街路樹のイチョウ並木の葉を黄色に染めだす

そんな午後の出来事である。

 

千歳の駅前通り中心部の交差点、車で信号待ちしていたBさんは目を疑った!

 

「あれっ、何?」(ギリシャ神話から抜け出してきたような一人の男が、歩道からこちらを心配そうに見つめている)

 

「えっ!」目を見張りその男を見入るBさん、目と目が合った!絵画で見たキリストのような顔で

白い服で全身を覆っている、足にはサンダルのような靴を履いていた。

 

変だ?周りに人が居るのに誰も気づいていない!人が数人歩いているのに誰一人、その人?に

視線を向けない・・

 

 

「ププ~」後の車にクラクションを鳴らせれて、「はっ!」とわれに返ると信号は青なのにしばらく停まってたらしい、

 

ゆっくり発進しながらバックミラーで見るとまだ同じところに立ち尽くしこちらを見ている。

 

ええっ!「あの人は誰!なぜ他の人に見えないの?」・・もしかしたら神様

 

後日、Bさんからこの話を聞いたとき、私は「その頃に何か重大なことが有ったんですか?」と質問してみた・・

 

コクリとうなずき、実はあの日、苫小牧の○○病院で検査した帰りだったんです。

 

半年ほど前から腹部の調子が悪く、千歳の婦人科で診察してもらったところ子宮筋腫がかなり進んでいるらしく・・

 

医者に「筋腫が人のこぶし位に大きくなっています、放っておくと癌化することも有ります!」と言われ手術するため苫小牧の大きな病院を紹介されたとの事でした・・

 

でも大の病院嫌いなBさんは悩みました、入院なんて嫌だ!ましてお腹を切るなんて!・・

 

なんで私がこんな目にあわなくちゃならないの・・「ヤッパリ、手術は絶対イヤだ!」

 

もう、(癌になって死ぬんなら、それでもいいわ!)

 

気持ちが落ち込みうつ状態になっていました・・

 

しかし、あの日に神様を見てから私の気持ちに変化が起きたのです・・

 

(神様が見守ってくれるのなら、手術を受けてみようこう思うようになりました。

 

そしてBさんは無事に手術を受け元気そうな顔で、こう話を続けてくれました・・

 

「手術後に医者から言われたんです、やはりお腹から摘出した筋腫は癌化していたそうです」

 

Bさんは確信に満ちた表情でこう話してくれました。「そのまま放っておけば今頃は大変なことになっていました、神様が守ってくれたのは間違いありません!」

 

・・話を聞き終わり、(やはり、守護神を見る人がいるのか)心の中でつぶやいた。

 

2017年06月28日

千歳の心霊スポット!(赤いランドセル)完結

第一話から20数年の時が過ぎ、私は30歳に手が届きそうな歳になっていた・・

 

この頃は千歳の長都駅近くに一戸建て住宅を建て、自宅に事務所を併設し宝飾品の販売に多忙な毎日だったので、

 

以前住んでいた駅前通りの心霊スポットの事などすっかり忘れていた。

 

ところが・・話は第一話に出てきた赤いランドセルを廃屋で目撃してから、20数年の時を経て

急展開を始めるのである!

 

ぎしぃ、ぎしぃ、と古い階段の板をきしませながら二階の事務所に続く階段を誰かが登ってくる

 

「あれ、もう夜の12時を過ぎてるのに誰か事務所に用事なのかな?」私の知人Fさんは独り言をつぶやいた・・

 

一週間ほど前に自然食品の訪問販売を開業し、今日も事務仕事が終わらず日付が変わりそうな時刻まで一人で仕事をしていた

 

「あぁ、階段からの音は気のせいかぁ・・最近、疲れてるからなぁ」

 

Fさんは帰り支度を終えて事務所のドアに鍵を掛け階段の電気を付けようとスイッチを探してると、

 

えっ、ぅわああ~!階段の真ん中あたりに白い服を着た女の子が立っている!ぅわあ

 

Fさんは翌日、この事務所を逃げ出すように引き払ったという・・

 

実はこの二階建ての古い無人の空き店舗の場所こそ、例の廃屋が建っていた所なのだ

 

後日、Fさんからこの話を聞いたときに私はこう言った、「その幽霊は背中に赤い何かを背負ってなかったかい?」

 

Fさんの目が一瞬大きく見開かれ「えっ!なんで知ってるのさ!」

 

私は答えず、深いため息とともにこうつぶやいた「なんという因縁だろう」・・

 

・・この建物は今も貸し店舗として現存し、私の見る限りでは誰か入居しても半年も持たないようです

 

最後に、どうしても解らない事がある、(赤いランドセルの子は)20数年前に突然家族ともども居なくなったと、聞いたが・・

 

それは、本当だったのだろうか・・

 

2017年06月25日

千歳の心霊スポット!第一話(赤いランドセル)

こんにちわ、(私)パパさんは中学3年生のときに函館から父親の転勤で千歳にやって来ました・・


と言っても、生まれは千歳の千代田町で小学校に行く年まで住んでました


しかし転勤族なので、小学校入学の時は父親の転勤で芦別に行ってしまい千歳に別れを告げました

 

ひとつ・・これから書いていく千歳にいた幼少の頃の強烈な記憶があります。


住んでた家のスグとなりの空き地に竜神の祠(ほこらとは、竜神の神を祭ってた場所)が有り、


祠から10メートルくらい離れた所に古い小さな木造の一軒家が建っていた・・

 

ある日突然家族が消えたと噂の家で、近所でも誰が住んでいたか解らないという。

 

※(家主は札幌で時計屋を営んでいると聞いたが、土地の事情を知っているらしく、

一度も建物は立った事が無い!この場所は現在、千歳の駅前通りに面した駐車場になっている)

 

親には、中の入っても覗いても絶対ダメだと言われていたが子供の怖いもの見たさで


ボロボロの空き家で割れた窓から中を覗くと家財道具や布団、鍋、茶碗などが散乱している、


うっ!目が釘付けになった、赤いランドセル

 

それも教科書やノートが数冊重なって半分飛び出している・・

 

「なんで、勉強道具が入ったランドセルが置いてあるんだろう?」

 

よし!窓から身を乗り出し中に入ろうとした、その時!

 

 

ランドセルから飛び出していたノートの紙が風も無いのに

 一枚ずつめくれだした

 

うわ~!一目散の逃げましたが、今になって考えてみると、ランドセルの持ち主は・・

 

小学生の、1、2年生の女の子だったのでしょう・・どんな事情が有ったのでしょう?

 

突然、失踪した理由は今でもわかりません、しかし・・

 

きっと、自分のノートに書いてることを子供の私に見せたかったのだろうと・・

 

2017年06月22日

こわいブログ始めました・・

光ある所に必ず影がある!表社会があれば必ず裏社会もある!

そして表と裏は表裏一体である

 

・・表のブログでは書けない、影のブログも必要ではないか!そう考えた結果、

それじゃ裏のブログを作りましょう。

 

(私)パパさんは、日の当たらない影の世界を暴き、皆様に愛読して頂き
「ああ、怖いけど・・おもしろかったわ!」

 

と思われるよう、ブログ名を(こわいブログ)と命名し、気が向いたら?書いて行こうと思います。

2017年06月17日