千歳の心霊スポット!支笏湖道路の幽霊 続編

ちょっと待って!」バイクに乗ろうと近寄ってくる女の子を手で制し、

 

「何でこんな時間に、こんな場所に居るの?」

 

そして「なんで、バックも何も持ってないの?」私は鋭く口早に質問した!

 

しかし、女の子のは私の目を見据え何も答えない、ふと、顔がニヤリと歪んだように見えた。

 

10キロ圏内には誰も居ないであろう深夜の支笏湖街道・・木の葉がわずかな夜風に揺られ、

月の光が木の枝からチラチラと見え隠れする。

 

「あんた、幽霊だろ!」大声で叫ぶと同時にバイクのスロットル全開!

 

 

支笏湖方面に全速で逃げた・・バックミラーを見る余裕もなく第一発電所まで到達する。

 

・・バイクを停め呼吸を整える、幽霊と話をしてから逃げるまでの時間は定かではないが、

この間は他の車両とはいっさい出合っていない、

 

あっ、しまった!・・帰るときにまたあの場所を通らなければならない、抜け道はないのだ。

 

時計を見る、もう12時半になろうとしている・・「くっそう、失敗した!」

Uターンして千歳に逃げれば良かった!

 

・・この出来事の経過時間は30分ほどだろうか?、それにしても他の車と全く合わないのがよけいに恐怖心を煽る。

 

不安と焦りで首から脇へと汗が伝わって行く・・

 

よし!引き返そう、スロットル全開!やがて女の子が立っていた場所に到達した、、

 

目を皿のように開け視線を向ける!しかしそこには誰もいない・・

 

ただ、道路わきに生い茂る雑木林が漆黒の草薮から天に伸びているだけだった。

 

2017年07月01日